【高配当株投資】配当性向が高過ぎる株式は敬遠した方が良い理由

某大企業による終身雇用制の否定、国による副業の後押し、10月からの消費増税、更には日本円の価値がインフレで下がっている一方で、税金はどんどん上がっていますよね。

私は日本株ではJ-REIT、アメリカ株ではコカコーラなどの連続高配当株に投資をしています。高配当株投資が投資家の間では人気ですが、配当性向が高過ぎる株式の問題点について考察してみました。

配当性向が高過ぎる株式の問題点

高配当株が投資家には人気がありますが、高過ぎる配当性向には問題点があります。

問題点は、配当性向が高い会社は純利益が配当に回されるので、その分利益剰余金は積立てにくくなり、次なるビジネスの展開がしにくいと言うことです。また、利益剰余金の積立が出来ないと、不況時にも対応が出来ず現状維持に留まる、もしくは資金繰りに困ってしまう。

配当はどの資金源から配布されるのか?

自己資本と純利益について

配当金が配布される資金源は企業が得た純利益から配布されます。自己資本が1000万円の会社があったとします。自己資本とは(株主から得た資金ー負債)で表すことが出来ます。

この自己資本を使って、企業活動を行う事で純利益を出すことが出来ます。得た純利益の中から配当金を出します。配当性向=配当金/純利益*100で表すことが出来ます。

配当金を出す企業ほど、利益剰余金が少なくなり、次の成長戦略にお金を使えなくなるので、成長性に欠けると捉えることが出来ます。

日本たばこ産業を例にして考えてみる

ここで高配当株で人気の日本株である、日本たばこ産業を例にしてたばこというビジネス、および配当性向について考えてみます。

  • 日本たばこ産業の配当性向

以下は日本たばこ産業の配当性向を示していますが、配当性向は約70%です。配当性向が70%と言うことは純利益の70%が配当金に回っていると言うことで、新しい事業にお金を使うという事には期待できません。

  • 日本たばこ産業の配当推移

以下は日本たばこ産業の配当推移を示しています。配当金は2014年から増配しています。つまり増収増益でない限り、手元の現金同等物を減らして配当を維持する他ありません。

  • 日本たばこ産業のROE

日本たばこ産業のROEは年々低下しています。つまり、このデータが表すものは株主資本に対して純利益が出ていないと言う事です。

  • 日本たばこ産業の売上高、営業利益、純利益の推移

ROEの低下が示すように、営業利益、純利益は低下傾向にあります。たばこと言うビジネス上売り上げを伸ばすのは厳しいように思えます。

営業C/Fは毎年プラス、現金、現金同等物も毎年プラスですが、現金、現金同等物のあたいは右肩下りの傾向にあり、キャッシュフローに不安が残ります。たばこ産業に関しては既得権益で守られているので、価格設定力が強い点がビジネス上有利です。

  • 日本たばこ産業の営業C/F、フリーC/F、財務C/F、現金、現金および同等物の推移

まとめ

  • たばこ株のように既得権益に守られており、価格決定力がある会社は配当を出す余裕はある。
  • 配当性向が高い会社は純利益が配当に回されるので、その分利益剰余金は積立てにくく次なるビジネスの展開がしにくい。現状維持に留まってしまう。
  • 高配当株投資も良いが、配当性向が70〜80%の会社は考えもの。利益剰余金をしっかり積立てている会社、自社株買いに回す会社が魅力的である。
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