【投資家必見】米国株の損益計算表、賃借対照表、キャッシュフロー計算表の見方

投資をしたいけど、何を基準に投資をしたら良いか分からないというあなた。

米国株での銘柄選択においては、損益計算表、賃借対照表、キャッシュフロー計算表の見方を習得することが大事です。当ブログで参考までにお伝えします。

この記事を読むことで米国企業の損益計算書、賃借対照表、キャッシュフロー計算書の見方が分かるので、株式投資で利益を上げやすくなります。 

マクドナルドに投資をするべきか否か?

結論を言いますと、私は投資しようと思っております。理由は以下です。

  • 営業利益は40%超えており、本業でしっかり利益を出すことが出来る
  • 純利益、EPS、増加傾向にある。営業C/Fマージンは33%なので、事業の優位性はある
  • 粗利益は何とか40%キープ、SGA比率も20~30%ほどで高い販管費に悩まされていることもなさそう
  • マクドナルドのブランド力は今後も揺らがない、全世界で食べられている
  • 自己株式調整済み負債比率も0.25とP&G、KOに比べて低い傾向にある
  • 自社株買いを毎年行う余力はある
  • ROEの低さ(18.0%)と長期借入金が年々増加しているのは懸念事項

損益計算表の読み方

こちらはMCD(マクドナルド)の6年間の業績です。こちらの項目のみを参考にして永続的競争性を持つ企業とは何かを見ていきましょう。

業績分析

  • Operating income・・・営業利益

営業利益は2018年は9533(百万ドル)から8823(百万ドル)と733(百万ドル)減少しています。ですが、売上高営業利益の値は8823/21025*100=41.9%なので依然として高水準です。

  • Net income・・・純利益

純利益は2018年は700(百万ドル)伸びて、5924(百万ドル)です。6年間の推移を見ても純利益は良い推移を示していますね。さらに、EPS(Earning per common share)も1ドルずつ増加しており、良い傾向です。

  • Interest Expense net -of capitalized interest of 5.6$,$5.3$,7.1$ ・・・支払利息

ウォーレンバフェット氏によれば、永続的競争優位性を持つ企業は支払い利息を全く計上していないという特徴があります。営業利益に占めている支払い利息の比率は永続的競争優位性を判断する材料になります。

航空業界の例で見ると、サウスウエスト航空は9%、倒産の危機に喘いだユナイテッド航空は61%です。営業利益に対する支払い利息の比率を投資する前にチェックする事が大事です。

MCDはと言うと、営業利益は8823(百万ドル)、支払利息は981(百万ドル)なので、おおよそ11%ですね。

  • 売上高に対して売上原価が低いかどうか確認する

Total Operating Costs・・・売り上げ原価

売上高に対して売上原価が低いと粗利益率が高くなるので、売上原価は低ければ低い方が良いと頭に入れておきましょう。売上原価の値は計算すると、12202(百万ドル)です。

  • 粗利益率が40%以上かどうかを見ておく

粗利益率を一貫して40%以上を維持する場合、永続的競争優位性を持つ場合が多いです。粗利益率は損益計算表から算出する事が出来ます。計算式は以下式で求める事が出来ます。

粗利益=売上高ー売上原価なので、(21025-12202)/21025*100=41.0%です。この粗利益率を5年程確認し、常に40%を維持するなら優良企業の場合が多いです。

  • 一般管理費は一貫して低いこと

伸びている会社に共通している事は一般管理費(Selling, General administrative expenses)が一貫して低い事です。コカコーラ、P&Gの粗利益に対する一般管理費の割合(SGA比率)は60%程です。

MCDはと言うと、2018年は2200/8823=24.9%です。2016年では30%、2017年では、23.3%です。20~30%で一貫しているので良い傾向ですね。

特にこのSGA比率は一貫している事が大事です。例えばGMはSGA比率が20%~80%で上下しています。SGA比率の上下が意味するのは、自動車の売り上げが鈍化しても経費は高止まりしている事を意味します。投資する際は、このSGA比率も参考にして投資を行うようにしましょう。

  • 多額の研究開発費を要するか?

多額の研究開発費を要するかと言う点も企業分析には大事ですが、業績を見ていると、研究開発費の記述はありません。研究開発費を要しないと言うことはコストが低い会社だと言えます。

  • 変更の必要性がない製品を一貫して生産し続けているか?

前述した通り、研究開発費が低い企業は変更の必要性がない製品を一貫して生産しているとも取れます。マクドナルドやスターバックス、コカコーラのように変更の必要がない製品を生産し続けており、時代の流れによっても売上が左右されないと言えます。

スタバのラテ、マクドのハンバーガー、コカコーラは変更の必要がありませんよね。変更の必要がない製品を一貫して生産し続ける事は一貫して収益を上げ続けるのに等しいです。

賃借対照表

次に賃借対照表について見ていきましょう。こちらはMCDの賃借対照表です。

賃借対照表の項目について

賃借対照表は負債の部と資産の部に分かれます。負債は、流動負債、長期負債に分かれます。

  • 流動負債(current liabilities)・・・1年以内に返済期限を迎える債務の事で、買掛金、未払い法人税、短期借入金、長期借入金満期分などが含まれます。
  • 長期負債・・・1年超後に返済期限を迎える債務の事で、取引先に対する買掛金、未払い法人税、銀行借入金、社債などが含まれます。

資産は流動性資産、長期性資産に分かれます。

  • 流動性資産(current assets)・・・現金及び、現金化が一年以内の資産
  • 長期性資産・・・現金及び、現金化が一年超かかる資産

純資産=資産ー負債合計で求める事が出来るので抑えておきましょう。

資産の中にどれだけの現金及び現金同等物が含まれるかが大事

資産の中にどれだけの現金及び、現金同等物(cash and cash equivalents)が含まれるかが大事です。本業の結果として利益剰余金を蓄える事が出来る企業は好業績を引き出している可能性が高いです。MCDを見ると、現金及び現金同等物は1600(百万ドル)ほど減少しています。

棚卸し資産の急激な増減のある企業は注意

棚卸し資産(inventory)とは、将来の売却のために倉庫で蓄えている製品の事を示します。賃借対照表上の棚卸し資産の数字はその日付に置ける在庫品の価値を示しています。

永続的競争優位性を持つ企業では、棚卸し資産と純利益が共に増加する傾向があります。一方でビジネスが上手くいっていない企業は棚卸し資産の値が急増、急減を繰り返します。

MCDはというと、純利益増加、棚卸し資産は減少しています。2017年以前の値も注視する必要がありますね。

総売上高に占める売掛け金の割合が低い企業は競争優位性を持つ可能性が高い

売掛金(Accounts and notes receivable)とは企業が製品を小売業者に売る時に、現金で金額を支払う必要があり、支払いが繰り延べされ、宙ぶらりんになった売上のことを指します。

MCDの売掛け金は2441(百万ドル)です。総資産に対して8%ほどの割合です。他のライバル企業との割合を比較する必要がありますね。

同業種の企業を比較する際に売掛金の割合が低い企業は役に立ちます。競争が激しい業界では、他社に抜きん出ようとし、有利な条件を提示する会社が現れるからです。

他社に比べて売掛金の割合が低い企業は何かしらの有利な交渉条件を持っていると考えられ、競争優位性がある可能性が高いと言えるのです。

長期借入金が少額、もしくは0であるかどうかを見ておく

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永続的競争優位性を持つ企業は10年間の長期借入金が少額、もしくは0である場合が多いです。優良企業は膨大な利益を上げており、事業拡大、企業買収を自己資金で賄う事が出来るので、長期借入を全く行う必要がありません。

MCDはというと、長期借入金(long debt)が増加しています。良い傾向とは言えません。

自己株式調整済み負債比率が0.80以下の会社を探すと良い

負債比率=負債合計/純資産合計です。自己株式調整済と言うのは、純資産に自己株式の値を加えた場合を言います。

自己株式調整済み負債比率=負債合計/(純資産合計+自己株式)で求める事が出来ます。例えば、コカコーラは0.51、P&Gは0.71です。一方、GMは4.35、フォードは38です。

自己株式調調整済負債比率 = 2973(百万ドル)/ (5924(百万ドル)+5207(百万ドル))=0.26なので0.80以下の条件は満たしています。

株主資本利益率の値をチェックすること

株主資本利益率=純利益/純資産*100%で求める事が出来ます。コカコーラやペプシは30%の値なので、30%を基準にしましょう。株主資本利益率から分かることは企業が内部留保をうまく活用出来ているかどうかが分かります。

純利益は、5924(百万ドル)なので、5924(百万ドル)/32811(百万ドル)*100%=18.0%です。30%に達していませんね。つまり、効率よく利益を出せる体制にはないことがわかります。

キャッシュフロー計算書

最後にキャッシュフロー計算書を見ていきましょう。こちらはMCDのキャッシュフロー計算書です。

  • Cash provided by operations・・・営業活動によるキャッシュフロー

営業C/Fは1411万ドルの上昇。前年比の10%近く上がっており良いですね。

  • Capital expenditures・・・資本的支出

資本的支出とは、1年超に渡って保有される資産を取得するさい、支出される現金、現金同等物を指します。なお、年間の資本的支出が純利益の50%以下の値を維持してきた企業は永続的競争優位性を持っており、50%以下を基準に見る必要があります。25%なら完全合格です。

  • Cash provided Investing activities・・・投資活動によるキャッシュフロー

次に投資活動によるキャッシュフローですが、ここで僕が着目しているのが3点。

  1. Short term borrowings and long term financial issurances and payments
  2. Treasury stock purchases
  3. Common stock divended

まず、1ですが、短期借入及び、長期借入の事で、借入額が増加しているかどうかを見ています。2ですが、自社株式の購入額を示しています。短期借入額、及び長期借入学は増加しているので、良くないですね。

自社株式の購入実績があるかは企業を見る上で重要です。企業が自社株買いを実施した時、買い取った株には二つの処理方法があります。

株を失効させるか、将来の再発行を睨んで保有し続けるかです。継続して株式が保有される場合、賃借対照表上では、純資産の自己株式の項目に計上されます。

自己株式はマイナスで表記されますが、プラスに変えて、純資産に足して株主資本利益率を求めるようにしましょう。

収益性が高い企業の場合、自社株買いに使える自由なキャッシュが豊富にある事が多く、永続的競争優位性の有無の判断材料に使えます。企業が自社株買いを行って、自社株を保有し続けると、株式発行総数が減るため、ROEが向上します。

MCDを見る限り、毎年自社株買いを行っています。やはり営業C/Fが良く、自己株式購入に資金を回すことが出来ているのではないかと推測します。

まとめ

これまで決算の色んな数値を確認しましたが、私はマクドナルドに投資しようと思っております。理由は以下です。

  • 営業利益は40%超えており、本業でしっかり利益を出すことが出来る
  • 純利益、EPS、増加傾向にある。営業C/Fマージンは33%なので、事業の優位性はある
  • 粗利益は何とか40%キープ、SGA比率も20~30%ほどで高い販管費に悩まされていることもなさそう
  • マクドナルドのブランド力は揺らがない、全世界で食べられている
  • 自己株式調整済み負債比率も0.25とP&G、KOに比べて低い傾向にある
  • 自社株買いを毎年行う余力がある。
  • ROEの低さ(18.0%)と長期借入金が年々増加しているのは懸念事項

ここまででMCDを対象に、損益計算書、賃借対照表、キャッシュフロー計算書をチェックしました。他の企業も決算をチェックして、投資家としての能力を上げていきます。

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