【悲報】日産自動車の21年3月期、最終赤字6700億円とのこと

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日産自動車は28日、2021年3月期の連結最終損益が6700億円の赤字になりそうだと発表しました。20年3月期の6712億円に続く大幅な赤字です。営業損益は4700億円の赤字となり、過去最大になる。年間配当は無配とのことです。そんな日産自動車が第二四半期決算を発表しました。

記事抜粋

こちらから記事を抜粋しています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62019170Y0A720C2EA2000/

20年4~6月期の連結決算の発表と同時に示した。これまで21年3月期の業績予想をコロナ禍の影響が見通しづらいなどとして未定にしていた。日産は今回の開示に続いてオンライン形式による記者会見を開き、内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)らが説明した。

日経電子版では内田社長らの発言をタイムラインで取りまとめた。グプタCOOはサプライヤーとの関係について問われた。「日産ネクストは(利益面を重視しており)『台数中心』ではない。

これをサプライヤーと共有する。彼らにもそれを考えてもらわないとならない。そしてサプライヤーは色々なアイデアを持っており、我々の商品の競争力を高めてくれる。早めにサプライヤーを巻き込み、最も競争力のあるものを出していきたい」との考えを示して重要性を強調した。

  • 23年度に世界自動車需要が9000万台に戻る想定」

グプタCOOは「コストカットは順調というが、どうなれば(世界の自動車の)全体需要が業績を支えるようになるのか」との質問に対し、「まずは固定費の削減だ。売上高に合わせて(生産規模を)540万台(体制に縮小する)

コストを540万台に合わせていく。そして今年度はまさに当社は売上高にチャレンジする。23年度になると全体需要は18年度の9000万台に戻ると見ている。固定費は削減する一方で新型車の新技術に投資する。第1に固定費の削減、第2に投資となる」と答えた。

内田社長は「第2四半期以降に世界の自動車需要が回復するという見通しだが、(21年3月期通期予想の)営業利益ベースでみると回復の兆しが見えない。コロナ以外の日産特有の理由があるのか」と質問を受けた。

これに対して内田社長は「販売台数の減少もあり、連結販売会社の収益悪化、販売金融事業の貸倒引当金の追加計上、工場の稼働悪化で数値的には大きなレベルをみている。したがって今後はコロナの感染拡大の影響を注視しながら、我々は卸売りへのプレッシャーをかけずに在庫管理を徹底する計画だ。こういった内容で我々の成長に向けた活動をこの年でやる。

全体需要でいうと、コロナ影響は不透明だが、第4四半期には前年対比で少しプラスになってもらえるか、ということを織り込んだ計画だ」と応じた。

グプタCOOは、財務面について「ネットキャッシュは減少したものの、1.2兆円を超える自動車事業のキャッシュを維持している」と十分な手元資金を強調した。「約1.9兆円のコミットメントラインも6月末で未使用だ。

  • 「米市場はコロナが猛威ふるうが着実に回復」

グプタCOOは、生産や販売面の前向きな動きについて「新型車は2月にメキシコで『セントラ』の生産を開始。6月には国内で米国向け新型『ローグ』を立ち上げた。日本では4~6月の月次マーケットシェアが11%に回復した。軽自動車は3月に『ルークス』を販売し、シェアを伸ばした。

登録車では、6月末に販売した『キックス』が好調だ。1カ月で1万台を超える受注を得た。中国での販売台数は着実に回復し、4~6月は販売を伸ばした。『シルフィ』と『アルティマ』が好調だ。

業績と打開策は?

課題が山積の日産ですが、打開策はあるのか?という事で業績を見てみました。

  • 株価チャート

現在の日産の株価は440円です。

  • 売上高、営業利益

売上高は横ばいですが、営業利益が減少しており、2020年には2018年と比べると営業利益は1/4になります。2021年には改善見込みです。この改善分は北米市場によるものです。

  • 売上高営業利益率

  • キャッシュフロー

営業C/Fはしっかり出ており、フリーC/Fも黒字になっています。これだけ見ると、資金繰りは悪くないです。ただし、自動車メーカーは固定費がかかるので、固定費の影響で営業赤字を出しています。

  • 総資産・自己資本

総資産と自己資本を見てみましょう。自己資本比率は23%ですが、有利子負債の額が大きいです。総資産のうち、50%が負債です。

これだけ見ても自動車メーカーは固定費がかかり、負債の額が大きくなってしまうビジネスモデルと言えます。良い点はこれまでの利益剰余金は41兆円もあり、まだ、倒産まではしないであろうと言うことです。

  • 配当金

配当金に関しては0円となってしまいました。私が新卒の時には高配当銘柄ランキングで紹介されていたので残念です。

コロナウィルスによる影響はどうなのか?、日産は復活出来るのか?

【悲報】日産(7201)配当金57円→10円へ大幅減配!57万人もの株主に打撃!

上記の記事で、私は「コロナウィルスが流行り始めたのは1/25からで、次期決算は1〜3月です。この影響はもろに受けると考えられます。次期決算には期待出来ません。」と解説しました。

私の予想は正しく、株価は480円から400円にダウン、営業赤字と言うことになりました。コロナによる不景気の影響はこれからも続くので、車を新車で買うと言う人は少ないでしょう。

コロナの影響でカーシェアの需要が減っていくと言うのは自動車メーカーにとっては良いことですが、今までのビジネスモデルの延長上では車を売っていくのは難しいです。

日系メーカーでは雇用が労組でしっかり守られているために、大規模なリストラを行う事も難しいです。まずは固定費の削減で手元から出ていく現金を減らし、延命を図っていくのが得策でしょう。

四季報コメント

以下が日産自動車の四季報に置けるコメントです。3000億円の固定費削減がポイントです。

日産自動車の2020年3月のキャッシュフローによると、1兆1200億円の営業C/Fが出ており、フリーC/Fは4700億円です。つまり、固定費に6500億円取られています。

3000億円の固定費削減は財務諸表の改善に効果があります。その点は日産株を持つ投資家の方は評価して良いです。

【赤字拡大】新型コロナ影響で世界各地域で販売が大幅減、従来の不振に追い打ち。北米や欧州などの生産長期停止が痛手。上期中から国内外で新車投入も回復限定的。営業赤字拡大。持分法の中国は序盤にコロナ影響。構造改革関連特損減る。無配。
【新中計】24年3月期までに生産能力2割縮小、固定費を19年3月期比3000億円削減。日本と米国、中国に経営資源を集中。

まとめ

  • 資金繰りはまだ良い。営業C/Fが毎年プラスなのが救い
  • 固定費が3000億円削減は財務諸表の改善に効果が大きく、その点は評価して良い
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